わたすけの映画&読書レビュー

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ネタバレあり 映画「レミニセンス」こんな装置あったら過去にしがみつきたくもなるわ

  1. あらすじ
  2. 登場人物
  3. 感想

 

1.あらすじ

都市が海に沈み、水に支配された世界で、《記憶潜入(レミニセンス)エージェント》として暗躍するニックに、検察から仕事が舞い込む。新興勢力のギャングの組織の男が瀕死の姿で発見され、その男の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的を掴めという依頼だ。記憶に映し出される事件のカギを握る女性メイを追って、多くの人々の記憶潜入<レミニセンス>を試みるニック。膨大な記憶と映像に翻弄されるニックは、やがて予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていく――。*1

 

私的にあらすじを書き直すと

 

都市が海に沈み、水に支配された世界で、《記憶潜入(レミニセンス)エージェント》という名の過去にしがみつく人々に毎度無料で過去を見せて商売あがったりな「バニスター・アソシエイツ」で働く主人公のニックは、鍵を失くしたと訪ねてきた美しい女性メイに一目惚れしたが逃げられ(?)、女のケツを追いかけ過去に執着してたところ、検察からの仕事で見た犯人一味の記憶にそのメイの姿が、、、!?何かあるんじゃないかと邪推して、さらにその女性を追いかけていくうちに、予測もしなかった陰謀へ巻き込まれていく――。

 

こんな感じです笑

観てない人は、ブログを見に来ないとも思いますが、これで見たくなったらぜひ映画館に足を運んでください

 

 

2.登場人物

ニック・バニスター(ヒュー・ジャックマン

退役軍人。

「バニスター&アソシエイツ」で記憶潜入エージェントとして記憶に潜入し、事件を捜査している。*2

 

女の尻を追いかけ、過去にしがみつく胸板の厚いイケオジ

個人的にグレイテストショーマンめっちゃ好きな作品の一つです。

 

メイ(レベッカ・ファーガソン

ニックの前に突然現れる謎の女性

ニックが検察から捜査を依頼された事件の鍵を握る。

*3

 

とにかく美しい。一目ぼれも、まぁするわな笑

グレイテストショーマンコンビですね。

 

ワッツ(タンディ・ニュートン

「バニスター&アソシエイツ」でニックの相棒として共に働く。

退役軍人で狙撃の名手だった。

ニックのことを見守りながらも、時に厳しい言葉をかける一面も。

*4

 

強くて、かっこいい、いい女

ドラマや映画、小説の中で女性が男のそばにいる理由なんて決まっているだろ

 

 

3.感想

 

①SFとして

記憶を再現する装置として、対象者が五感で体験した世界すべてを再現する

⇒ここが特にすごいなと感じた発想

人間目で見ているものしか記憶に残っていないような気もするけど、今部屋こうしてブログを書いている時も、部屋のイメージを無意識に感じ取っているのだと、気づきそうで気づかない視点でした

 

そうした意識していないけど実はそこにあるもの、視界の端に収めていたけど意識の向いていなかったものまで再現されて、そこから事件へのヒントを掴むってのがこの話の肝ですね

 

そう考えると、3次元的に再現されても納得!

そして、この3次元的に再現されるのも終盤の大事なシーンに関わってくるんですね

ニックが記憶を見てくれると信じて、メイが目の前に実際にはいないニックに語り掛けるシーンはこの作品でしか表現できない、この映画の一番の感動シーンです!

 

 

ラブロマンスとして

一目ぼれして、突然メイがいなくなって、過去の記憶にしがみついて

ニックが少し情けなくも感じたけど、本気で好きになるということはそういうことかもな

本気で好きで振られて、あの装置があったら、何回も過去旅行しちゃうかも、、、

 

ワッツとの関係は、女性が男の傍に居続けるのなんて、好きに決まってるやん!気持ち気づいたれよ!

助けに来たときはかっこよすぎて、惚れたね

 

鈍感、情けな、胸板厚男ニック

って思いました

 

③メッセージ性

水没した都市=環境問題

戦争

地主、金持ちへの皮肉

薬物

などなど

 

金持ちが記憶旅行にはまって、現実との区別がつかなくなって現実でも再現しようとするのは薬物と同じで中々怖いですね

鏡を見て、急に現実的なことを話しだすところもゾワッとしましたね

 

最後の方では、この装置は楽しかった過去を見続ける終末医療的なものに利用されているのかな?

それはそれでSFとしてでなく叶ってほしい未来ですね。

 

④小ネタ、疑問

オルフェウスの物語

まさしくこのレミニセンスそのものの結末ですね。

愛した彼女を思って眠りにつき、夢の中で永遠に彼女と暮らす

 

千と千尋のオマージュ?

どこかで見たけど、水上を走る列車が千と千尋のオマージュだって話

死後の世界との境とかのイメージまで再現していたかは分からないが、あそこから話が盛り上がっていくことは確か

 

偽警官が記憶を覗かれる前に言ったこと

正確なセリフは覚えてないけど、なんで真実は分からないみたいなことを言ったのか

思いっきりメイはすべてを伝えていたように感じるのだけど

薬を奪って逃げた時のことを知っているから、得体のしれないやつだと、自分の記憶のメイを見ても本質は分からないって言いたかったのか、ただの負け惜しみのどっちかだと私は思っているけど、皆さんの意見をぜひ聞きたい!

 

ナレーションが多め

ちょうど最近漫画のバクマンを見返してて、SFはナレーションが多めになっちゃうって言ってて確かに!ってなった

映画でこんなにナレーション多いの初めて

 

水没した街である意味

映像は違和感を感じさせない水没した街並み

だけど、この設定の意味はあったのかなって少し思いました

 

記憶を見てる時の映像と現実の区別

マトリックスみたいにそういうのあるかなと思ったけど私にはよくわからなかった

水が関係あるかなとも思ったけど、わからん!

 

時間はネックレスのビーズのよう?

字幕を抑えるので精いっぱいで英語を聞きそびれてしまいました。

これはどういう意味だったのか、英語ではどのように表現されていたかわかる人はぜひ教えてください。

 

 

⑤最後に

いろいろ書いてきましたが、SFとしてもラブストーリーとしてもとても面白かったです

この物語に出てくる主人公を愛した2人の女性は強く美しくとても魅力的に表現されていますね

監督のリサ・ジョイ氏も女性で、こんな女性を理想としているのかなと

1人は未来で、もう1人は過去で主人公を支えていく対比構造もきれいな終わり方だったと思います

アマゾンプライムなどで配信がされたら、今度は大事な人と観たいですね!