わたすけの映画&読書レビュー

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ネタバレ微あり「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ読破記念 

今回は天久鷹央の推理カルテシリーズ(ナンバリングのやつ)を全巻読み終えたので、その全体と今回読んだ第5巻の感想を書いていきたいと思います!

 

あらすじ

白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう……。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。

知念実希人 『天久鷹央の推理カルテⅤ―神秘のセラピスト―』 | 新潮社

 

登場人物

天久鷹央

27才

童顔(お子様体型

天才

百合

の属性を持つ、恋愛小説に於いてとてつもなく厄介な相手

いや、推理小説

 

小鳥遊優

あまりにも女性に振られすぎな、語り手

戦闘担当

キャライメージは少しガタイのいい情けない男

 

鴻ノ池舞

挿絵がないからイメージつかない

語り手を弄りまくる

からかい上手の鴻ノ池さん

キャライメージはギャル

 

 

第5巻感想

短編3部からなる構成で、いつもより短いながらもしっかりと今までの流れを踏襲したものになってて、読みやすい!

 

第1部

今度の症例は手が腐る???

読み始めた時は、まぁ幻覚やろうなーとか思ってたけど、よもやガチだったとは(ネタバレ

こういう、〇〇なんじゃないかな〜って読者に思わせてひっくり返すのが上手い作者!

毎回騙されるー

ちなみに、私は医療なんて丸っ切りわからない

けれども、たまに推測できる症例もあるけど、なんじゃそりゃってのもたくさん

 

第2部

若返り

最近ヘルタースケルターを観たので、整形の類かなって思いながら読んでだけど、また当たらない、、、

そして女性ホルモンは怖いものだと知った

そして、話のメインの人が若返った原因は別に!

また、騙された

 

本当にそんな症例あるの??っていう話だった

確かに女性ホルモンの分泌が〜っていう説明は理に適っている気もするけど、70代が50代に!?

ちなみに若返り願望はない

渋い大人になりたい

 

 

第3部

今回のメインの話!

血の涙と聖痕(笑

解決策がすごい突拍子もないけど、

宗教に対しては、その宗教の威厳を用いて潰すしかないよね

伏線あるかなーって思ってたけど、第1部のイタリア人か笑

それにしても小鳥さん鈍感すぎない?

しかも、襲われて怪我してるし

悲しい主人公やね😭

残念だったのはいつもよりインパクトに欠ける、かな

 

天久鷹央の推理カルテシリーズ全体を通して

沖縄に住んでたときに、本屋で偶然に手に取り読み始めたシリーズてす。

作者の知念実希人さん

医者でこんな文章を書けて、すごい

すごすぎる

漫画かアニメかは分からないけど、そういうの好きなのかな

キャラクター付けがしっかりしてる

でも、くどく感じてきた😅

次回は、天久鷹央シリーズから離れて、他の作品を読みます!

 

読みやすい文章で、医療関係に疎くても楽しめる作品

小説というか読書が苦手っていう人のスタートとしてもいいかもしれないのでぜひ手に取ってみてください。

 

 

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ネタバレあり「インフルエンス・インシデント Case:02 元子役配信者・春日夜鶴の場合」趣味全開!?ネットの教科書

あらすじ

インフルエンス・インシデント

Case:02 元子役配信者・春日夜鶴の場合

著者:駿馬京

イラスト:竹花ノート

 

あらすじ

『神村まゆ』誘拐事件が解決し、インフルエンサーを集めたウェブ番組で顛末を語った真雪。そこに、かつて人気子役として活躍し、今はティーン世代に人気の配信者・夜鶴が相談を持ち掛けてくる。

『春日夜鶴は炎上を運ぶ』

SNS上で囁かれる卑劣な噂。

天才教授・玲華の協力が得られない中、真雪とひまりたちは対処の糸口を捜すが、夜鶴の行動に付随する「危うさ」に不信感が生じていく。

しかし、夜鶴のファンであり、自らもネットでトラブルに巻き込まれた蓮水の「それでも『よづるん』を信じる」という想いが事件(インシデント)を思わぬ方向に導いてーー。

インターネットを起点とする事件にインフルエンサーが立ち向かう、新世代ミステリー第二弾、開幕。

インフルエンス・インシデント | 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト

 

登場人物

・神村まゆ(中村真雪)

 女の子よりも女の子。女装男子高校生。男の娘インフルエンサーの主人公(ヒロイン)。

 

・姉崎ひまり

 お姉ちゃん属性全開ゴリ、じゃなくて美人大学生おねいさん。

 強い女性=かっこいい

 

・白鷺玲華

 the 天才 教授

 かっこいい大人の女性、iQOS、コーヒー、甘いもの、、、惚れるぜ

 

・蓮水凛

 一時の失敗で炎上し、高校を中退。中村真雪の親友。まゆまゆと正反対。こういう服装好き…

 

・春日夜鶴

 元子役インフルエンサー

 気怠げな口調、タバコ、美人

 

感想

ラノベの感想書く人なんていないんですかね?笑

 

・文章に関して

 シュタゲとかの時代のオタクを虜にするような、会話のやり取り、ノリとツッコミ、キャラの属性

 アニメ化の話がすぐ来そうな、イメージの浮かぶ会話のテンポ!

 

 それでいて現代のネット社会に切り込んでいく話の内容

 元?配信者としての視点から、インフルエンサーの意見や考え方、逆に視聴者が投影してしまう気持ち、ここら辺の表現は他の作家にはできない!

 

 そして、例え!

比喩表現が独特!現代的?

でも、多くの文章読んできたであろう粋な表現もあるなー

 

・今回のcase02に関して

 前回から出てる蓮水凛ちゃんを新キャラとの絡みによって過去を精算させ、話を繋げていく

 

 男の娘のスケベシーン

 

 もう少し犯人グループに踏み込んで欲しかったなーって

 確かに、玲華教授がその可能性も提示してて、伏線はあったけどあっさりバラしてあっさり解決だったなぁ

 

 そして、引き続きネットでの問題を物理()で解決するって言うね

 お決まりのパターンになってキター

 

 ラストの続編を期待させる引き!

次が気になります!これだけで読者はついて来る!

 

こんな人におすすめ

・古のオタク

 最初にシュタゲ世代の〜って書いたけど、このノリはやっぱり(ちなみに私はその世代より少し下

 

・この先ネットに関わってくる人達

 タイトルにある通り、教科書笑

インフルエンサー側になる人も、ファン側も読んでおいて損はなし

 

・男の娘が好きな人

 当然!ミステリーは置いておいて、この属性強いでしょ?

 

・小説好き、書きたいって人

読んでてキツイってなるところもあるけど、表現がいい!

 

最後に

 駿馬京さん(当時のペンネームは違いますが)のポケモンの実況動画見てました。友達が勧めてくれて見始めて、かなり好きな実況者の1人です。戦い方も理知的で話も面白く、まさかその人が小説を!?ってなり、気になって手に取りました。それが面白い!これからも読み続けます!みなさんもぜひ、手に取ってください。

 

 

 


 

 

 

ネタバレあり 映画「レミニセンス」こんな装置あったら過去にしがみつきたくもなるわ

  1. あらすじ
  2. 登場人物
  3. 感想

 

1.あらすじ

都市が海に沈み、水に支配された世界で、《記憶潜入(レミニセンス)エージェント》として暗躍するニックに、検察から仕事が舞い込む。新興勢力のギャングの組織の男が瀕死の姿で発見され、その男の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的を掴めという依頼だ。記憶に映し出される事件のカギを握る女性メイを追って、多くの人々の記憶潜入<レミニセンス>を試みるニック。膨大な記憶と映像に翻弄されるニックは、やがて予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていく――。*1

 

私的にあらすじを書き直すと

 

都市が海に沈み、水に支配された世界で、《記憶潜入(レミニセンス)エージェント》という名の過去にしがみつく人々に毎度無料で過去を見せて商売あがったりな「バニスター・アソシエイツ」で働く主人公のニックは、鍵を失くしたと訪ねてきた美しい女性メイに一目惚れしたが逃げられ(?)、女のケツを追いかけ過去に執着してたところ、検察からの仕事で見た犯人一味の記憶にそのメイの姿が、、、!?何かあるんじゃないかと邪推して、さらにその女性を追いかけていくうちに、予測もしなかった陰謀へ巻き込まれていく――。

 

こんな感じです笑

観てない人は、ブログを見に来ないとも思いますが、これで見たくなったらぜひ映画館に足を運んでください

 

 

2.登場人物

ニック・バニスター(ヒュー・ジャックマン

退役軍人。

「バニスター&アソシエイツ」で記憶潜入エージェントとして記憶に潜入し、事件を捜査している。*2

 

女の尻を追いかけ、過去にしがみつく胸板の厚いイケオジ

個人的にグレイテストショーマンめっちゃ好きな作品の一つです。

 

メイ(レベッカ・ファーガソン

ニックの前に突然現れる謎の女性

ニックが検察から捜査を依頼された事件の鍵を握る。

*3

 

とにかく美しい。一目ぼれも、まぁするわな笑

グレイテストショーマンコンビですね。

 

ワッツ(タンディ・ニュートン

「バニスター&アソシエイツ」でニックの相棒として共に働く。

退役軍人で狙撃の名手だった。

ニックのことを見守りながらも、時に厳しい言葉をかける一面も。

*4

 

強くて、かっこいい、いい女

ドラマや映画、小説の中で女性が男のそばにいる理由なんて決まっているだろ

 

 

3.感想

 

①SFとして

記憶を再現する装置として、対象者が五感で体験した世界すべてを再現する

⇒ここが特にすごいなと感じた発想

人間目で見ているものしか記憶に残っていないような気もするけど、今部屋こうしてブログを書いている時も、部屋のイメージを無意識に感じ取っているのだと、気づきそうで気づかない視点でした

 

そうした意識していないけど実はそこにあるもの、視界の端に収めていたけど意識の向いていなかったものまで再現されて、そこから事件へのヒントを掴むってのがこの話の肝ですね

 

そう考えると、3次元的に再現されても納得!

そして、この3次元的に再現されるのも終盤の大事なシーンに関わってくるんですね

ニックが記憶を見てくれると信じて、メイが目の前に実際にはいないニックに語り掛けるシーンはこの作品でしか表現できない、この映画の一番の感動シーンです!

 

 

ラブロマンスとして

一目ぼれして、突然メイがいなくなって、過去の記憶にしがみついて

ニックが少し情けなくも感じたけど、本気で好きになるということはそういうことかもな

本気で好きで振られて、あの装置があったら、何回も過去旅行しちゃうかも、、、

 

ワッツとの関係は、女性が男の傍に居続けるのなんて、好きに決まってるやん!気持ち気づいたれよ!

助けに来たときはかっこよすぎて、惚れたね

 

鈍感、情けな、胸板厚男ニック

って思いました

 

③メッセージ性

水没した都市=環境問題

戦争

地主、金持ちへの皮肉

薬物

などなど

 

金持ちが記憶旅行にはまって、現実との区別がつかなくなって現実でも再現しようとするのは薬物と同じで中々怖いですね

鏡を見て、急に現実的なことを話しだすところもゾワッとしましたね

 

最後の方では、この装置は楽しかった過去を見続ける終末医療的なものに利用されているのかな?

それはそれでSFとしてでなく叶ってほしい未来ですね。

 

④小ネタ、疑問

オルフェウスの物語

まさしくこのレミニセンスそのものの結末ですね。

愛した彼女を思って眠りにつき、夢の中で永遠に彼女と暮らす

 

千と千尋のオマージュ?

どこかで見たけど、水上を走る列車が千と千尋のオマージュだって話

死後の世界との境とかのイメージまで再現していたかは分からないが、あそこから話が盛り上がっていくことは確か

 

偽警官が記憶を覗かれる前に言ったこと

正確なセリフは覚えてないけど、なんで真実は分からないみたいなことを言ったのか

思いっきりメイはすべてを伝えていたように感じるのだけど

薬を奪って逃げた時のことを知っているから、得体のしれないやつだと、自分の記憶のメイを見ても本質は分からないって言いたかったのか、ただの負け惜しみのどっちかだと私は思っているけど、皆さんの意見をぜひ聞きたい!

 

ナレーションが多め

ちょうど最近漫画のバクマンを見返してて、SFはナレーションが多めになっちゃうって言ってて確かに!ってなった

映画でこんなにナレーション多いの初めて

 

水没した街である意味

映像は違和感を感じさせない水没した街並み

だけど、この設定の意味はあったのかなって少し思いました

 

記憶を見てる時の映像と現実の区別

マトリックスみたいにそういうのあるかなと思ったけど私にはよくわからなかった

水が関係あるかなとも思ったけど、わからん!

 

時間はネックレスのビーズのよう?

字幕を抑えるので精いっぱいで英語を聞きそびれてしまいました。

これはどういう意味だったのか、英語ではどのように表現されていたかわかる人はぜひ教えてください。

 

 

⑤最後に

いろいろ書いてきましたが、SFとしてもラブストーリーとしてもとても面白かったです

この物語に出てくる主人公を愛した2人の女性は強く美しくとても魅力的に表現されていますね

監督のリサ・ジョイ氏も女性で、こんな女性を理想としているのかなと

1人は未来で、もう1人は過去で主人公を支えていく対比構造もきれいな終わり方だったと思います

アマゾンプライムなどで配信がされたら、今度は大事な人と観たいですね!